3月16日(土)、17日(日)、弊所では台湾出兵・牡丹社事件研究会との共催で国際シンポジウム「台湾出兵・牡丹社事件150年 交錯する日台の視座」を開催いたします。宮古島から出港し台湾に漂着した船の乗組員が台湾先住民に殺害される牡丹社事件をきっかけとして、日本政府が軍隊を台湾に派遣した1874年の台湾出兵から、2024年は150年という節目にあたります。そこで台湾出兵・牡丹社事件に対する一層の理解と関心を広げるため、台湾からも有識者のゲストを招聘し、今回のシンポジウムの企画開催に至りました。研究者・ジャーナリストらが歴史学や人類学、メディアなど多角な視点から議論する場にしたいと考えております。今回のシンポジウムは対面で行います。事前申し込みが必要になりますので、以下に記載していますリンクよりお申込み下さい。なお17日の午後、「東京における台湾出兵史跡めぐり」を開催したいと考えています。開催の可否や費用については、後日参加希望者にご連絡致します。昼食などは各自でご用意頂くようお願い致します。皆様のご参加をお待ちしております!


【台湾出兵・牡丹社事件150年 交錯する日台の視座】

開催日:3月16日 (土曜日) 9:30–17:00
3月17日 (日曜日) 9:30–11:30、午後は史跡めぐりの予定です。
場所:早稲田大学8号館307教室 (3F) (地図:https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus)
参加申込:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeKgiydbqXwOcBQDjoAKGUgMS3t5lxKFHESHeoIY1pGFyksOw/viewform?usp=sf_link


【台湾出兵・牡丹社事件150年 交錯する日台の視座 プログラム】

3月16日
午前
基調講演1:陳耀昌(作家『フォルモサの涙』著者)「台湾出兵と牡丹社事件は150年の台湾史にいかなる影響を与えたか」
コメンテーター:下村作次郎(天理大学)、野嶋剛(大東文化大学)

午後
基調講演2:胡川安(中央大学〈台湾〉)「英エディンバラ大学から牡丹社・パイワン族兵士の頭骨が返還された歴史的意義」
コメンテーター:宮岡真央子(福岡大学)

セッション1「琉球・宮古島の視点から」:
仲宗根玄治(医療法人とよみ会理事長、琉球民遭害事件受難者御子孫)と平野久美子(『牡丹社事件 マブイの行方 日本と台湾それぞれの和解』著者)による対談「琉球・宮古島の視点と語り継がれる歴史」

3月17日
午前
セッション2「人物からみた台湾出兵=歴史の目撃者の証言と記録」:
羽根次郎(明治大学)「ルジャンドルの“Boutan”叙述が問いかけること―エスニックな台湾出兵理解への困惑」
後藤新(武蔵野大学)「台湾出兵における大久保利通と大隈重信」
春山明哲(早稲田大学台湾研究所)「エドワード・ハウスと『征台紀事』―アメリカからの視線―」
野嶋剛(大東文化大学)「日本初の海外従軍記者・岸田吟香と草創期日本メディアの視線」
コメンテーター:松永正義(一橋大学)

午後
エクスカーション「東京における台湾出兵史跡めぐり」